陶器 ボウル
運送事故による陶器の欠けです。 2センチほど欠損してしまっていました。
陶器の修復では、修復後の使用目的によって、修復方法が変わってきます。
部屋に飾るオブジェのような美術品もあれば、毎日使用する飯碗、カップ、お皿、庭に置いておく鉢植え、壺、シーサーなどさまざまです。
食器類の修復では天然漆と純金粉を使用した金継ぎを行っております。
しかしながら、金継ぎも万能ではなく、漆と素地との密着の相性もあり、相談の上、最適な修復方法を提案させてもらっています。
今回の品は、陶器のボウルで飲食には使用しないとのことでしたので、合成樹脂を使用した修復を行いました。
本来は焼き物で絵付けと透明釉で仕上げられています。
再度、部分的に絵付けもして、透明釉の質感をしっかりと表現してコーティング。
ヒビ跡も全て消して、綺麗に復元できました。